Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ローヌ?

帰国されたブルゴーニュの彼女の1本目のワインは、興味深く。フランスでは、星を幾つお召し上がりになられたのかは数え切れないでしょうが今宵は意外なワインでした。
・Ridge Zinfandel Lytton Springs’92
・Cote Rotie La Mouline’81 E.Guigal
カリフォルニアのジンファンデルは、随分お久しぶりの祇園のお姉さん。お伺いすれば、ホステスさんは辞められたようで。それで間はかなり。それでも以前からご一緒されておられた、オジサマとでしたが。
今宵は偶然にも、こちらのムッシュが先日リッジのワイナリーに行かれたようで。日本の企業「大塚製薬」さんが正規代理店のこの造り手は、そういった意味でも一般の方が何かの兼ね合いを持たれる可能性もあられるのでは。それで最近手に入れたリットン・スプリングスの’92を。14年の熟成を経たジンファンデルは珍しく、おそらくムッシュもワイナリーではこんなヴィンテージはお飲みには・・・・・・・。ジンファンデル、プティ・シラー、グルナッシュによるアルコール度14.9%のマリリン・モンローの様な豊満なスタイルはヨーロッパの繊細さなど気にも留めない勢いが。何ともワインと女性のお好みが一致されておられるムッシュはどこか憎めず。
長期旅行から帰国されたブルゴーニュの彼女。彼女の不在も先月の私共の不振の原因のひとつかもしれません。さて、今宵は理事長さんとご一緒でしたので選択権は微妙でした。やりとりの結果はムーリンヌでした。先月でしたら、ややプライス・ダウンのこのシラーのモンスターも25年の熟成を経て繊細な淑女に。粗目のような甘みとムスクの芳香に、ノーを出される方もおられるシラー種ですがピノ・ノワールのラヴァーは名手ギガルにはOKを出され。体調不良を訴えられながらも飲み干されておられました。
それにしても、今宵はローヌ・レンジャーのなめし革、ラヴェンダー、黒胡椒、黒オリーブ、クローヴなどの濃密なパワーに圧倒される濃い夜でした。
 
             Sommelier R.Imamura