Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

楽しくなかった?

月末の月曜日は、同業者さん等含めてバタバタと。
素晴らしいワイン達と供に私は、テーブル席で寝入ってしまいました。その間もシェフは黙々とグラスを拭いてくれ、朴訥な彼には感謝の意を伝えたい。
さて今宵は、前回やや感触が悪く感じられたソムリエールに少し意地悪をしてしまい。
・Chardonnay’01 Phalmeyer
・”Y”’88 Lur Saluces
・Chateau de Fonsalette’86 J.Reynaud
・Teroldego Rotaliano Vigneto Morei’83 Foradori
・Chateau Corton Grancey’83 Louis Latour
白2本は、プラチナの肝臓を持つマダムはか細い線の割には随分お強くヴィンテージ’82を飲みつくした感の彼女には、今回は映画”ディスクロージャー”でデミ・ムーアが逆セクハラに添えた淡い恋心の気持ちが込められたカルト・ワイン。このヴィンテージ以降エチケットの字体も変わりやや寂しさも。ですが、この’01は若いもののトロピカル・フルーツのアロマを全身で表現しており。
タイプのがらりと変わるイグレックは、貴腐の最高峰のイケムの辛口。アカシアの蜂蜜が感じられながらも、ドライでありまた余韻に貴腐香がほのかに拡がるエレガンスの極みでは。
後の3本は、全てグラス・ワインで。同業のソムリエールは、私の嘗ての上司にあたるソムリエがオーナーの北新地のワイン・バーで活躍されておられるそうで。個人的には、他店さんであまりデリカシーが無いことは口にしないことが仁義の部分ですが、ワインに飲まれると饒舌な彼女は。
グルナッシュで、美味しいのはこのレイヤスしかないとおっしゃられながらもセカンドながら’86は如何でした?
イタリアンでの経験が私にはあるので当然かもしれませんが、テロルデゴは知っておくべきでは?ましてやフォラドーリ。
コルトン・グランセイ’83は状況によってはグラスでもお出し出来ます。互いにリスクは大きいですが、でも日々色々なワインをテイスティングするチャンスを作り出すのは、他でもない自分自身のトライする気持ちです。親方の器だけで自身の度量は別物かと。もちろん、私自身も戒めながらですが。ただ、帰り際に「そんなにいじめられたら、楽しくない」と言われてしまい大人気無かった自分に再度反省いたしました。