Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

終わり良ければ・・・・・・・

10月の最終日は、何とかご常連さんの動きが嬉しい晩に。終わりがけは、相変わらず動かなかったもののDM配りがなんとか終わり”ホッと”いたしました。
そんな今宵もフランスの晩で
・Chateau Figeac’93 St Emilion
・Volnay’66 Bernard Delagrange
・Chambolle Musigny’81 G.Roumier
おそらくシャトー・オーナーの何かの100周年のアニヴァーサリーが刻まれた、このヴィンテージ’93は13年の熟成ではあるものの若さが前面に感じられる力強いメルローでした。一部の方からの絶大な人気を誇る、このフィジャックは何かココアが熱い為息を吹きかけて冷ましているときにあがって来る、香りの感覚が。
ここのところ、お利口価格でオールドが見かけられるドラグランジェ。’66と言う響きは何ともそそられる、ある意味狙い通りのオーダーだったのでは。リコルクものは、どうしてもノスタルジーに欠けてしまうもののその部分を除けばグリオット・チェリーのアロマ溢れるチャーミングでありながら大ぶりな果実味が楽しめるワインだったのでは。
それにしても、ほとんどお相手が出来ず申し訳ない。
今宵の最終のボトルは、私自身の今現在のストックで気になるルーミエのジェネリック。とは言えそこは、しっかり熟成しており村名と侮ること無かれ。ヴィンテージ’81は賛否両論なだけに造り手の技量が問われます。それにしても、さすが名手ルーミエ、溢れんばかりの香りをボトルの中に閉じ込めて。青梅のニュアンスからスミレ・ドロップス・紅茶・シガーなど変化が著しく。何とも捉えどころが無い複雑多彩な実力者の片鱗を。
それにしても、私にとってはブルゴーニュの’81は興味深い生産年になっております。実際生産者の皆さんはどの様に考えておられるのでしょう?

            Sommelier R.Imamura