Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

挽回の週末

苦しんだ今週の挽回が、今宵の鬱憤を晴らす出来に。今宵の空き瓶を眺めると、そこそこといった感じでしたがこれが本来の姿なのかもしれません。
その中でもそそられるワインは
・Don Melchor’95 Concha Y Toro
・Chateau Pichon Laland’87 Pauillac
チリのスーパー・プレミアム・ワインは、ニューワールド愛好家のムッシュが。全体的に荒さが残ったワインを好まれるこの方。以前はお連れの方が、ラターシュの’65を選ばれた際にもかたくなにカリフォルニアのグラスを嗜まれており。正直言うと私が集めているワインの内容では、苦心してしまうお相手ではございます。なぜならカリフォルニアとて80年代のものが中心のカベルネ・スタイルですから・・・・・・・・。今宵は視点を変えてみて正解でした。
熟れた果実とミントの華やかさが織り成す、ブケのひろがりと10年どころでは落ち着くはずも無い濃密タイプのパワフル・ワインは今宵のポイントには当たり所も良く。シガーをくゆらせる、絶好の1本だったのでは。
ラランドは、今夜もやはりしなやかで滑らか。貴婦人の優雅なダンスの如く心ここにあらずの瞬間を演出してくれます。今が狙い目の’87は、華やかさもさることながらやはり舌を優しく包み込む、どこか母性を思い起こさせるボルドー最愛のシャトーの1つではないでしょうか?
このシャトーが売りにでていることが、残念でなりません。
それから、今夜はビストロの名残の飲み放題プランが。若い子とはいえ、飲み放題プランで許容量を超えトイレに永住されるのは如何なものかと。こういった筋も、ビストロを諦めた1つの要因でした。
そして今宵もまた、最終は5:00に。前回のご利用で私、お恥ずかしい事がありその償いにも似た感覚が。お心遣いいただき恐縮でしたが、気がつけば今夜もハードな1日でした。

               Sommelier R.Imamura