Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

昨夜のワインにつて

昨夜のワインについては、非常に勉強になる事が多く。
とにかく、解かってはいるもののグラスの重要性とグラス形状のマリアージュの大切さが身にしみて。
そのアイテムはシャンパーニュで体感されました。
通常グラスのセレクトはゲストの要望が無い限りはソムリエが任されるのですが、実際にテイスティングの経験が少ないソムリエでは教科書どおりのセレクトしかできないでしょう。また、グラス・アイテムの多少もソムリエとしては力を発揮し難い状況も。
・Bollinger Grande Anne’85
こちらはリーデルのエクストリーム・シャンパーニュで。ピノノワールの骨格がはっきりと主張され甘みの余韻がふくよかなタイプで骨太なグランダネはこちらで十分でした。比較的幅広いアイテムに向き合ってくれそうなシャンパーニュでしたが。
・De Castellane’61 Blanc de Blancs
問題はこちらで。私自身はヴィンテージ・シャンパーニュのオールドにはリーデルのエクストリーム・デザートを頻繁に使用するのですが、今回は十分な熟成と場合によっては下っていくニュアンスも警戒しておりましたので先のグラスとリーデルのソムリエ・シリーズ・モンラッシェを。実はこのグラス先日購入したばかりでD.R.Cの’76モンラッシェがお楽しみいただける際の為に購入したもの。
私自身このグラスは初体験で、意外に小さなグラスやな!と驚いていたのですが彼の実力は極上のワインとのマリアージュで証明されました。
今宵のゲストは、酔いの為にこのシャンパーニュを随分残され。そこに集られるように興味を深々と。最終的にはエクストリーム・シャルドネを交えた3つのグラスでの比較でしたが、他の二つは酸が以上に目立ち甘みが抑えられるポテンシャルを発揮でき損ねた印象で。ソムリエ・シリーズには後半の余韻が明らかにやわらかさを込めた甘いミードのような蜂蜜に。グラスによっつてはアフターに苦味すら感じさせるものでしたので、グラスのセレクトの重要性には怖さも・・・・・・・・・。
ちなみに、これはプロだけではなく深夜5:00まで粘られたお二人の一般のかたのご意見も一致するほど明確なものでした。

               Sommelier R.Imamura