昨夜の寂しさが、嘘のような終始追い掛け回される今宵でした。
今宵のグラン・ヴァンの数々にため息の場面も。
・Marsannay Les Vaudenelles’89 Bruno Clair
・Aloxe Corton’85 Chandon de Briailles
・Chateau Montrose’71 St Estephe
・Vosne Romanee Les Beaumonts’99 Dujac
・Richebourg’63 Domaine de la Romanee Conti
お誕生会でのご利用に決められたご予算と若干ややこしめの関係が、お相手をやや冷めた部分も感じさせましたが精一杯のサーヴィス内容及びプライスだったのでは。ただ、お任せとおっしゃっていただけるのは嬉しいのですがせめてもの情報はお伝えいただきたい。コーディネートのしようがないので。そんな中で唯一の情報のブルゴーニュでしたので先の2本。
日本市場での強い人気は変わらず、その彼のマルサネのオールドとは珍しく。マルサネにしては、ややぼったりとしたスタイルの彼も’89ならばスマートな淑女に成長しており。全体には果実味が支配しつつも余分なラインをそぎ落とした優美さを。
ヴィンテージ’85で押し通した、ブリアイユ。この2本であのご予算は贅沢かと・・・・・・・・・。ボーヌ・エリアの割には酸が目立ちましたが時間とともにエレガントなこのドメーヌのスタイルが見えて来るものでした。ただ、飲まれるペースが速すぎる。
上質なボルドーが1本。流石に五大シャトーは無理でも、2級のトップのモンローズ’71はカカオの濃密な香りを讃えながら近づいてきました。実際は’70よりも印象深いものが多いヴィンテージでシルキーなスタイルは、ボルドーに求める最大の要因かと。
深夜のブルゴーニュは、デュジャックが複線を与えてくれそしてピークを迎えさせてくれ。予想より飲み頃を感じさせてくれたボーモン。さすがに彼は前座以上の仕事をこなしてくれるバランスの良い固有のスタイルを持ち得て。
この’63は飲ませてあげたい方が何人かはおられたのですが、先日ロマネ・コンティを楽しまれたムッシュが今宵はお子さん連れで。お行儀のいい子で最後はお休みでしたが彼女曰くリシュヴール’63は”お肉”のにおいがしたそうです。お料理にんさんのお嬢様は、英才教育が為されて。