Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今夜も・・・・・・遅い

今宵前半のゆっくりした展開から、中盤の勢いが結果として後半の疲労感に引きずられました。最終は例のお姉さん方で、やはり4:00までは確実に拘束されてしまう形に。
そんな今宵はオーストラリアの感心すべき赤ワインとブルゴーニュの偉大なドメーヌの白が。
・Cabernet Sauvignon Bin707’99 Penfolds
・Meursault’99 Albert Grivot
オーストラリアの巨人、ペンフォールドの二番目のサイズの”707”は先日思わずお開けしたグラス・ワインの残りでした。確か4日は確実に経過していたとは思いますが、予想通り未だにパワフルにして前回の果実の凝縮感を讃えておりました。何しろこの上のラインの”グランジ”に於いてはオーナーさん曰く50年の時を経てやっと飲み頃を迎えるそうで、確かに彼らのヴィンテージ’66を試す機会が以前ございましたが、トロトロと言った感じのポート・ワインを想像させる液体になっておりました。
そんな彼らの”グランジ”がそろそろ海外オファーにて到着いたします。ヴィンテージは’80。50年の時には程遠いですが、興味深いオーストラリアのトップ・ワインであることには間違いございません。
モノポールの”クロ・ドラ・ペリエール”を所有するこのアルベール・グリヴォーは私にとっては、思い入れ深き特別なドメーヌ。まだまだ、若いヴィンテージだと思っておりましたが十分な熟成を経て素晴らしいハシバミの芳香を放っておりました。何とも官能的な蜂蜜だと感じさせられ、確か2年程前にはグラス・ワインでの使用が思い出されますが、今思えば何とももったいないことを・・・・・・・・。とはいえ、こういったトライがテイスティングの経験につながるのですが。
まあ、そんなことを言っていたらボルドーのグラス・ワインの格付けシャトーの’94や’95なんかを平気で抜栓している私などは良い経験をさせていただいております。
最後に、私ども事ではありますが4月に交代を余儀なくされた前オーナー様
長い間の闘病生活お疲れさまでした。ご冥福をお祈り申し上げます。やすらかに。

               Sommelier R.Imamura