Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

適度に荒れた今宵

今宵は予想通り適度に荒れた晩になりました。もう、一押しあれば明日に楽な気持ちで望めるのですがまあ上々のスタートでした。
・Pavillon Rouge du Chateau Margaux’79
・Chateau Meyney’83 St Estephe
・Paleo’95 Le Macchiole
・Beaune’86 Hugues et Louis BetaultHospices de Beaune 
・Gevrey Chambertin Combe aux Moines Phillipe Lecrerc
・Amarone Type Merlot’04 小布施ワイナリー
今月にお誕生日を控えたムッシュは、’66マルゴーを中ごろにお取りおきされており今夜はその複線にこちらをお勧めいたしました。期待以上のシルキーさに、お疲れのママさんの杯もすすみ気が付けば2本目のハーフ・ボトルのブルジョアの択一された造り手メイネイの’83までのあっと言う間に。バタつく中お越しのムッシュは、相変わらずパワフル・ワインを。
お勧めしたイタリアのボルゲリ・エリアは不動の評価を得ております。カベルネのピュアな果実の濃縮度にカシスのリキュールを飲み込んでいるような。
ご同伴のお約束のようなバースデイ・ヴィンテージは、3本目についに開けられました。慈善院の競売ワインですが酸味がメリハリを与えてくれる綺麗な熟成を。しかし、二十歳ですか・・・・・・・。(ほんとに?)
ブルゴーニュの彼女は、久しぶりでしたが今宵は珍しく4名様で。それ以上に今宵1本のみで終わってしまったのは意外でしたが、色々と兼ね合いがありそうでしたので今宵はあまりお邪魔はせずに。ワインはと言うと”新樽の男”と呼ばれる俳優のような男前のこのドメーヌの看板商品グラスの形状の違いをお楽しみいただけましたが、これは不幸中の幸い。グラス拭きが出来ず数が揃えられなかった為に1杯目はヴィノム・シリーズでサーヴィスしたためでしたが、徐々に膨らむ甘みに気付かれたのでは。
最終のご常連には、リクエストが少し制約つきでしたので。ヴォリューム感は中々でしたが、余韻にやや欠けるものでした。それでももう少し熟成させてあげてから、また出会いたい日本の面白みのあるイタリア・スタイルでした。  

            Sommelier R.Imamura