Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Romanee Conti'80

7月の締めくくりは、意外な結末に。ご依頼いただいていた、ワインの王様は来月に持ち越しかと憂いておりましたが、突然のお電話にて「今晩は、準備は万全ですか?」との17:30の出来事でした。
少しずつロマネ・コンティを扱わせて頂くことに、心を抑えることが出来るようになってきているのか”わくわく感”が大きく。
ですが、やはり出張にての慣れない場所で抜栓も跪きながらの作業に、言い訳もしたくなったり。今宵は思い切り、コルクは真っ二つに裂け。リカバリーはいたしましたが、少し格好はつかなく。
ですが、トップ・ノーズからやはり芳香は大量にひろがり。やや、こじんまりとしたサイズのクラブさんの店内は一瞬の静寂とともに宴たけなわえと加速いたしました。
すごすごと、お店を後にし。しっかりと追加にテイスティング・グラスに注がれていたロマネ・コンティ’80は、幸運にもぶどうの蔵にてお待ちになられていたお一人だけでしたマダムにもご相伴を。初ロマネ・コンティの味わいは如何なものだったでしょうか?
さて、今宵はそれ以外にも偉大なグラン・ヴァンが少しHな下心とともに飲み込まれました。
・Chateau Mouton Rothschild’71 Pauillac
・Barbaresco’70 GAJA
祇園のお姉さんのヴィンテージは、意外にも私より熟成された年でしたが、皆さん本当にお美しく。ムートンも負けじと、しなやかでありながらも真の強さを感じさせる、やや男性的な一面を。
ガヤは素晴らしく。贔屓目ではございますが・・・・・・・・・。若干、進みつつある過熟感がまた心地よい酸味を吹き込み、地酒としてのカテゴリーを今に残す時代のよさがこのヴィンテージには感じられました。もちろん、スミレのブケには、嗅覚を捧げているのですが。
そんな、強烈な今宵にて7月は過ぎ去り。おかげさまで、対昨年もクリア致しました。ひとえに、ひとえに支えていただける皆様のおかげでございます。この場にかえて・・・・・・・・・。ありがとうございます。
さて、8月はハーフ・ボトルのシャンパーニュの特集でございます。飲みきりの愛らしい泡を愛でていただければ。年間を通じて最も、寂しさが出てしまうこの8月。今月もご支援ください。

               Sommelier R.Imamura