Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

明け方のガヤ

後半になってやっと本来のワインバーらしさを讃えた今宵は。3:00すぎのご予約は、意外な展開へと。ご常連のムッシュには、お支払いに負担が大きくなってしまったかもしれませんがイタリアの帝王を。
・Beringer Chardonnay Sebracia Limited Release’99
・Echezeaux’80 Louis Jado
・Barbaresco’79 GAJA
パン職人さんは、二度目のご来店。前回「気に入った!」とおっしゃっていただいたのは、少なからず本音だったようで。思い出があられたような、ベリンジャーのシャルドネを。予想以上に熟成が進んだ、樽香とアカシアの蜂蜜の香りを全身に纏いゲストに驚きを与えて。思い出のワインの造り手さんはご一緒だったようですが、今回のこのキュヴェは比較的手に入り難い特別なもの随分ディスカウントしてしまいましたが、職人さんの上下関係のつながりに華を添えることが出来るのであれば、このワインの存在は特上だったのでは。
ブルゴーニュの彼女は、日本におられたのか?と思っていました。今宵も私と姓を同じくするゲストをお供に。ヴィンテージ’80に興味をもたれるところなどは、ワイン・ラヴァーとしてのステージは着々と。テロワールを表現し難いメゾンの印象もございますが、グラン・クリュでは少し様相も違い。開けたては酸が主張するものの、次第に玄人好みの黒砂糖の甘みをたっぷりと。
今宵は、ここで終わらずアフターの影に隠れながらもご常連さんのムッシュはお仕事の関係の方々と。ワイン・ラヴァーはワイン・リストの見方が違います。一通り目を通した後に、ご相談を呼ばれます。この間、大体10分は少なくとも必要なようで。心血注いだワイン・リストを手放すことが出来なくご覧のゲストには、ありがたく。最終的にはイタリアに決まったのですが色々と選択肢は絞れず。イタリアのお勧めと言われれば、コストに問題が無ければガヤをお勧めするでしょう。うまいことに、お一方のお生まれ年のヴィンテージが。’79はコルクには不安を残しましたが湧き上がるスミレのブケは力強く、まだまだ酒質に骨格を形成するタンニンが素晴らしく。今宵の最後を飾るには極上の1本であることは間違えなく。
時間は6:00を迎えそうで。2週間ぶっ通しの営業で疲れはピークに。でも今月は数字と追い駆けっこを。ありがたい!R.I