Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今宵もグラン・ヴァン・ボルドー

ビストロを閉鎖して、忙しい状況にてご利用になられたご常連さんが「いっぱいだから、席が取れない」とご利用を控えておられる方も。決してそんなことはなく、前半はゆっくりとした時間帯も多く。是非、お電話をひとついただければ嬉しく思います。
さて、今夜も落ち着いた状況にありながらも五大シャトーのヴィンテージが。
・Chateau Mouton Rothschild’83 Pauillac
お久しぶりなご夫婦は、どうやら記念日でのご利用らしく。それにしては、マダムがカジュアルすぎるお召し物でしたのでよくよくお伺いしてしまいました。ご自宅近所の、ステーキ屋さんにてお祝いをされたそうなのですが期待通りのワインに出会えなかったようで。ご主人は、少しお顔が紅くなられていましたがマダムは飲みたいオーラを。お取りしているグラン・ピュイ・デュカス’61と悩まれた末。スパイシーな印象はいつも通りのムートンで、続いて丁子や八角などの香辛料が。たまたま、購入していた八角をお持ちすると、流石主婦のマダムはご理解を示し。ムッシュは逆に、ワイン本のコメントや解説を細かく覚えておられ、対照的なご夫婦のワイン感に面白みが。
それから、今宵はグラス・ワインでブルゴーニュのオールドを
・Beaune Theurons’85 Besancenot
極上のヴィンテージの’85をグラスだなんてもったいないと思われるかもしれませんが、こんなトライを経てリストへの仲間入りを果たすアイテムも。果実味主体のエリアだけに酸がバランスをとってくれるぐらいの熟成が心地よく。ムッシュも気に入られ、お代わりを。私共なりには、もう少し価格を上げたいワインではありましたが、自身のテイスティングを含めた1グラス¥2,000−は内容には十分耐えられるものでは。ですが、一杯がこの価格は高価なもので。それでもトライしていただけることがありがたく・・・・・・・・・。明日はマダムのバースデイらしく、おめでとうございます。またのお越しを。今日でも結構ですが・・・・・・・・・・・・。

               Sommelier R.Imamura