そんな現状も含めて、一般の方がもし探されても時間の余裕があられなければ見つかる可能性も難しく、また一段とプライスは厳しい可能性も。ですが、さすがにこれだけの額の指定をされれば中途半端なワインではゲストも納得はされないでしょう。最安値のコンティを探されるか、ヴィンテージを変えられるか。そんな気持ちも込めたシャトー・コルトン グランセ’７８でした。お味的にも’７８ならば極上のもので、華やかな宴の脇役には申し分無く。
ですが、きっとコンティでなければ駄目なのでしょう。わたしなりには、リスト価格でしたらお渡しする覚悟がございますが。それでも出来れば私共にて本当に望まれる方にお出ししたいのは本心です。私とて半年計画で、手にいれた宝石なのですから。
こんな、微妙な駆け引きも祇園らしい風景かと・・・・・・・・・・・。
ちなみに、先日お取り置きになったアンリ・ジャイエのクロパラントゥー。意地でまた仕入れました。こんどはヴィンテージ’８７です。本質的には’８８ヴィンテージまでが彼の実際の仕事となるもので、中庸な生産年ながらもプライスはこれまでと同額で。オーナーさんに「高いワインばかり買いすぎるな！」と釘を刺されましたが、お許し下さい。
Ｓｏｍｍｅｌｉｅｒ Ｒ．Ｉｍａｍｕｒａ
