Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

鳥居野

勢いが止まらない今月は、今宵も何とも言えず。嬉しい反面、来年の6月の売上が心配に。つぶやきを見返しても異常なグラン・ヴァンの抜栓ラッシュに、苦しみを覚悟していた今月の数字はいかつめで・・・・・・・。とはいえ、ビストロを閉鎖したこともあり少しでも実績は残したく。サラリーマン心理としては、対昨は超えたいもの。何分、若造ふたりの店舗ゆえに奢りが出ないように一段と気を引き締めて。
さて今宵は、先日二度目のチャンスをいただけた”丹波ムッシュ”が。
・鳥居野 丹波ワイン
三度目は礼を尽くす意味でも、ご準備せねばと仕入れておりました。結果、口数多いムッシュも随分ご機嫌に。この方の行動が、場合によってはワインバーのリストを動かすこともあることを証明できた事実にお連れの方々皆様一様に笑顔が。生意気を承知で、確かに私が一ワイン生産者でしたらもし仮に祇園のワインバーで自分の造るワインが800種を越える、世界中のグラン・ヴァンが目白押しのリストの中に含まれていたら、それはとてもハッピーでしょう。そんな意味も込めて、彼はおっしゃっておられたのでは・・・・・・・・・。テイストはさておき、今宵の鳥居野は格別なキューピットになってくれたことは間違えございません。今晩も西村さんに発注しないと。
それから、フランスからのグラン・ヴァンは
・Puligny Montrachet Clavoillon’97 Leflaive
・Chateau Corton Grancey’78 Louis Latour
前半の賑やかさは、ロマネ・コンティ’78の話題から。ご近所の祇園のママさんは、迫ったお誕生日のワイン探しに困られており「ロマネ・コンティはないの?」と。ましてやヴィンテージ’78の指定を。どうやら彼女のお店への支払いのご予算は¥800,000−らしく現在の相場では仕入れ原価がこれぐらいかと。落胆は見て取れ、他のヴィンテージならとお伝えした私の手持ちはヴィンテージ’83’87の二つ。ともにリスト価格¥580,000−ほど。これでも通常三掛けされておられるクラブさんでは原価割れの割りに合わないアイテムに。とどめは本日届いたある業者さんのリストをそのままお見せしました。うまいことにヴィンテージ’67’80’02が並んでおり全て¥600,000−を超えておりました。 つづく