Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

土曜日の報告を

相変わらずの体調不良にも、偉大なワインのおかげで営業中はなんとか小川くんのサポートに凌いで。最後はギブ・アップでタクシーに転がり込みましたが・・・・。
前半のご同伴は、ほんとに?と言うような、お水やウーロン茶などとコース料理のゲストばかりで悩ましいスタートでしたが、後半に出番は待っておりました。バックヤードで落ち着いていた私を尻目に、小川くんが素晴らしいオーダーを頂いて参りました。
・Montrachet’88 Marquis de Laguiche Joseph Drouhin
白ワインの最高峰であり、しかも由緒正しきラギッシュのオールド・ヴィンテージのオーダーを彼はどのように感じたのでしょうか?いずれにしても、今宵の始まりを告げる「禿山」は正しく、跪かずには飲み込めないほどの大きなきっかけに。未だに若さ溢れる味わいに、酸が活き活きと感じられるものの次第に広がる、クリーム・ブリュレの芳ばしい焦げの香りは遅めの時間帯にも十分楽しめる白の存在感を・・・・・・・・。
この方、お連れのマダムに随分心奪われておられ三件目の私共でついに今宵6本目の最終のシャンパーニュを。占めはロゼだったようで
・Krug Rose
ヴィンテージこそ入っていないもののシャンパーニュのトップ・ハウスのロゼは稀少で、チャーミングな赤い果実香が華やかに香るとすぐさま熟成段階が見えて来る複雑さも。ザクロのジャムが見え隠れし、爽やかに泡と共に喉元を通り過ぎる特別でした。ちなみに、ご来店時よりくわえておられたコイーバはロブストでしたが、めざとく貴重なリザーブ・クラスのロブストを見つけられこちらも何本目のシガー?と気になりましたが・・・・・・・・。
こんな最中にも、ブルゴーニュの彼女は今宵の最終の1本を目指して。出来上がりつつある状態にもやはり偉大なブルゴーニュを。
・Clos Vougeot’78 Henry Lamarche
ヴィンテージ’78に拘る部分は否めなく。小川くんのバースデイ・ヴィンテージでもあるこの特級畑。ストーリー豊富なこのドメーヌは、先代のものでノスタルジーはもちろん熟成感を含めて上質なバーガンディーで。30年に近づかないと出てこない熟成香というものがあるもので・・・・・・・。
試された方のみが知りうる世界観がここにもございました。
Sommelier R.Imamura