Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

リベンジのシャンベルタンとヴィンテージ’55

疲れた・・・・・・・。そんな一言に尽きる昨夜の営業は、今月の状況をひっくり返す結果がもたらされシェフの紺野くんと「やったぜ!」と充実感を覚える一晩に。なんとも、立ち回りが疎かなもののお一人のゲストの対応とやや、モラルに欠ける方の行動は目をつぶりましょう。
さて、今宵リベンジにもなるシャンベルタンが。ブルゴーニュの彼女は、連日のご来店に面白みのあるシュチュエーションを。
・Chambertin’70 Louis Trapet
・Chateau Corton Grancey’55 Louis Latour
以前に状態がクレームの対象になった、同じ作り手のシャンベルタンの’78は記憶に新しく。作柄的には、こちらの方がこじんまりとはしているものの今回は、香りを拾うだけで素晴らしく上質な熟成を経たピノ・ノワールに。トラペは近年の評価も高く、オールド・ヴィンテージについても興味を持たざる負えないワインを作り出して。このヴィンテージも含めて’70’73’78’80とずらりとシャンベルタンをいただきました。お酒屋さんにも前回の苦い話し合いもあった為、今回の朗報はお伝えしました。
2本目こそブルゴーニュの彼女の真骨頂でした。ディスカウントを受け入れる形にはなりましたが、色々な意味でプライドと勉強に。51年の時を静かに過ごしたのでしょう、香りは酸化したニュアンスはもちろん。ですが、ピノ・ノワールは果実味と黒糖の甘みを背負っておりました。まだまだ、生き続ける偉大なワインにはノスタルジーという言葉だけでは語れないワインの深さがございました。奇しくも、お師匠さんの山口さんのバースデイ・ヴィンテージでした・・・・・・・・。(今宵飲みこんでやった!)
ささ、今宵は月末の週末かなり期待をしていたのですがまたもや雨に水を挿され。

               Sommelier R.Imamura