Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

終わらない今宵

今宵昨日とは対照的に、追われる晩に。些細な原因が見えますが・・・・・・・。ご常連さんのクラブの紹介依頼に応えた、このアプローチに意外と手間取ってしまい。常日頃お世話になっているママさんのお店をと無理したことで満席の状況は当然疎かに。
さて今宵は、特集に快く乗っていただけた皆様とお誕生日の’77のお姉さんが
・Santenay Gravieres’76 La Pousse d’Or
・Pavillon Rouge du Chateau Margaux’91
・Amarone della Valpolicella’96 Allegrini
・Clos de la Roche’77 Louis Remy
売り切れに達した慰ぶし銀のドメーヌ・プスドール。酸の強さは味わい済みでしたので5名様には、早い飲み切られがお勧め出来。何よりもルビー・レッドの色合いに引き込まれるのは前回同様。綺麗に成長する淑女はアペラシオンの素性をも引き上げる魅力を放っておりました。
昨夜のお姉さんがたは、連日のご来店に今宵も帰らせてくれませんでした。今夜はお連れのムッシュも餌食で3本目のワインでは、セカンド・クラスとはいえマルゴーをヴィンテージ’91はやっとまとまりを得てきており、しなやかでありながらも豊満なスタイルに、いささか今宵はこのお姉さん方とはダブらせ難く残念な感も・・・・・・・・・・。
お誕生日を二日早められた、マダムは今宵もお好きなヴェネチアの陰干しワインのアマローネを。モダンでありながら古典を忘れない最優良ドメーヌのアレグリーニは、やっと10年の時を経てカサブランカの強いアロマを放ちレンガ色も混じり始めた外観には、またリストから消えていくお気に入りのイタリアの特別に名残惜しさも。
ヴィンテージ’77のマダムは、初トライのバースデイ・ヴィンテージはひょんな形のアマローネの次のグラス・ワインというオーダーから産まれました。こんな難しいオーダーにも応えてくれる、お利口なブルゴーニュの造り手ルイ・レミー。決してトップとは言い難いもののサプライズを与えてくれることは間違えありません。ただ、テイスティングは慎重に。感心するほど状態も良くお連れのムッシュに「一番、点を稼いだのはマスターや」と少しお叱りも。ですが、何のこと無い仲良くお席は立たれましたが。
それにしても連日の、お疲れさんでした。