Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

昨夜に引き続き

4月の止めを刺すがごとく偉大なヴィンテージ・ワインが。昨夜はアルマン・ルソーを愛でられたマダムは京都での滞在を一泊伸ばされて目当てのワインを堪能されました。
・Cuvee Dom Perignon’73 Magunam
・La Tache’73 Domaine de la Romanee Conti
・Chateau Haut Brion’73 Magunam
・Croft Vintage Port’77
まさかとは、思いましたがプライスよりもサイズが問題だったらしく。それならお手伝いは可能かと。正しく衝動買いをしたヴィンテージ’73は言わずもがな。こちらのマダムと私は同い年で、やはりシャンパーニュは意味あるお買い物だったのでした。32年の時など微塵も感じさせない泡立ちにマグナム・ボトルの偉大さを。シャンピニヨンの香りが溢れんばかりに浮き上がり。
ヴィンテージ’86と’73は悩ましく。最終的には’73をお勧めし。ブルゴーニュの’70年代の素晴らしいものに出会われていないようで、ややネガティブな表現がなされていましたが、リーデル・ソムリエ・シリーズに注がれたバースデイ・ヴィンテージのラ・ターシュは大きく期待に応えてくれました。熟成のピークを迎えたドライ・ローズのブケは官能的以外の何ものでもなく。ルビーレッドのなかに煉瓦色がコントラストを与える色調の美しさにも眼を奪われ。
勢いがつき、シェフとアルバイトの小川くんもカウンターに並びボルドーも開けてしまいました。私どもも含めると数本のワインでは、足りる訳が無く。それにしても贅沢なこの週末の五大シャトーの、地味ではありながらも実力者。正しくトリュフのアロマが堪能され。
シガーに手を伸ばすことを許された私は、最後の1本には当然甘口を。まだまだ、若さを残したヴィンテージ’77は至福のひと時を。
こんなワインを最終に飲み込めば、先に開けられたシャトー・ムートン・ロートシルト’93(アメリカ・ラインの純白ラベル)が霞んでしまったのが申し訳なく・・・・・・・・・。
当然のように、昨年の4月の実績を上回り驚異的な売上実績が昨夜打ち立てられました。これも、ひとえに皆様のおかげかと。ありがとうございます。

               Sommelier R.Imamura