Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

満遍なく

雨の天気予報は、ずれたのか中盤の静けさとは対照的に前半と後半に勢いが。ビストロは明日を残すのみですが、皮肉にも今夜は忙しく。年間通じてのこの賑わいが欲しいのですが、これも定めかと。
ワインバーは、今宵は満遍なくボルドーブルゴーニュ、イタリアが
・CLOS DE LA ROCHE’98 Pierre Amiot
・CHATEAU TALBOT’94 St Julien
・CHATEAU LEOVILLE POYFERRE’94 St Julien
・CHATEAU BEYCHEVELLE’81 St Julien
・LUCE della Vite’96 Mondavi & Frescobardi
年間に数回ご利用の遠方のゲストは、今回もマダムが体調不良でムッシュのみで。珍しくお酒が入られておられず、お一人でもボトルにて。ブルゴーニュ好きの彼は、今回もピノ・ノワールを。お買い特な特級畑の、ピエール・アミオは香りが当然のようにグラン・クリュで、若さまでも包み込むバランスの良さが。
グラスにも対応出来るように、春のインデントにて購入されたボルドーのグラン・ヴァン。ヴィンテージ’94の二つのシャトーはまだまだ硬さは残しつつも円みを帯びつつ、がっちりと抱え込んでくれるような力を。
甘みを讃えたオールド・ボルドーは、やはりのっけから抜群のブーケを。「帆を下げよ」のフレーズが目に浮かぶようなベイシュヴェルは昨年訪問させていただけたボルドーヴェルサイユは、美しくまた厳かな佇まいに圧倒され・・・・・・・・・。4級シャトーに臆することなど普段は、それほどないものの、見つめなおす良い機会に。
イタリア!と思わず珍しく発せられた、ご常連にはお任せとは言われましたが、その通りにイタリアとカリフォルニアのジョイント・ヴェンチャーを。あまり複数本の購入はしない、私ですが最近この辺りのヴィンテージにも希少性を感じる「ぶどうの樹の光」と言う名のこの人気ワインは3本ほど手に。ですが、いつも安心感のある品質の高さに気がつけばラスト1本へと。メルローとサンジョヴェーゼのブレンドは意欲的でイタリア・ワインらしからぬ高貴さを身に纏う私好みのフィレンツェの偉大な1本。
最終は今宵も5:00を回り、雨音が激しくアフターでのご利用のおじ様は嬉しそうな愛あい傘にて縄手通りを後に・・・・・・・・・。