Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

R.D.

やはりと言うか、落ち着きを取り戻した今宵のワインバーは随分久しぶりのムッシュが。いつもご夫婦でのご利用に、ビストロの状況を心配されながらのご来店でした。それと、坊ちゃんの高校の入学記念を兼ねて。4月はお仕事が忙しいようで久しくお越しいただけておりませんでしたが、いつもこちらのご夫婦には息子、青龍まで可愛がっていただけ感謝の気持ちは大きく。今宵も20日を最後に退社する寺林に乾杯のシャンパーニュを振舞っていただけお人柄を感じさせます。また、本日は坊ちゃんの産まれ年のヴィンテージ’90を
・VOSNE ROMANEE AUX REAS’90 THIBAULT LIGER BELAIR
・BOLLINGER R.D.’88
ティボー・リジェ・ベレール、彼の風貌そのままの肉付の良い豊満なスタイルのプルミエ・クリュはまだまだ、若く無限の将来性を秘めております。ご両親の期待されるがごとく、きっと立派な男性に成長されることでしょう。なにより、ムッシュとは違う匂いが漂うご子息でしたもの。比較的、失礼ながらもムッシュと私は似通ったアロマ・パレットが描ける印象が・・・・・・・・。
ガヤとボランジェをこよなくと言う部分も私と気の合うムッシュは、お疲れ様のシャンパーニュにレセメント・デゴルジュを。’88は既に市場でも稀な存在なだけに、一段と染み入る熟成感が。R.D.のこれよりオールドはかなりのノスタルジーが感じられる為ある意味元気を保つテイストに。ただ、ブーケは格段にスペシャル・キュヴェを退ける高貴さを纏い文句など微塵も
さて、残念なお知らせを立て続けに。新年から愚痴は耐えませんでしたが結論が出されました。内部事情ではありますが4月1日より、健康上の理由で私どものオーナーが代わられました。何より、お体が大切ですが兼ね合いのある前オーナーの知人に「ぶどうの蔵」の経営は委ねられました。私自身も数回ですが以前より、ほんの少しだけ存じている方なのですが強力なバック・アップをしていただきました。こんな時代ですので昨年及び一昨年の実績はいちよう評価はいただけているかもしれません。ですが、より一段と私自身が持ち味を出せる展開をさせていただく為に1Fのビストロを閉店させていただくことに決定いたしました。存続の意向も検討されましたが、私の勝手でお願い致しました。ご常連の皆様には申し訳なく。お許し下さい。