Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

しつこく’76

4月の勢いを感じながらも、中々体力的に辛さも見え隠れ。アルバイトの小川坊ちゃんとワインバーは、今宵も小休止も出来ず・・・・・・・・・・。
そんな状況も前半よりカウンターは、詰まりテーブル席まで。今宵も素敵なワインがご所望に。
・CHATEAU TROTANOY’81 Pomerol
・NUMANTHIA’01 Numanthia Termos
・VOLNAY Clos d’Audignac’76 La Pousse d’Or
・SANTENAY Les Gravieres’76 La Pousse d’Or
昨夜のおそがけにボトルが半分ほど残されてしまった、ポムロールのトップ・シャトーのひとつトロタノア。ヴィンテージ’81は、熟成香が感じられつつもタンニンの骨格はしっかりと残し、繊細さと力強さを秘めたグラン・ヴァン。昨夜の晩酌にソムリエ寺林から標的にされておりましたが、難を逃れ今宵のゲストへの極上のバイ・ザ・グラスに。
スペインのトロのワインは、近年注目に値するエリア。予想通り若さ漲るガチガチのパワフル・ボディは深夜には、随分ヘビーに感じられるものの、タンニンの質は熟れており、酸味も丸く抑えられ’90年代後半からのスペイン・ワインのクオリティの高さを物語り。
来月の特集に登場するワインをフライングで。モノポールのドーニャックは、豊満な果実味を全身に讃えながら色気をプンプンに漂わせ。明日ミュジニーを試されるそうで、その流れのブルゴーニュだったようですがよろしかったのでは?
前回は、D.R.Cのモンラッシェでしたが、今宵はブルゴーニュ・ルージュの現実的なものを。若いヴィンテージもチャーミングでグラスにボトルにとフル活躍のサントネイ。今宵も偶然かヴィンテージ’76で。やはり、昨夜の宝石とはステージが当然違うものの、タンニンの質感は活き活きとし華やかなブーケを拡げるワインに成長して。何分一時間半の勝負のため、全てのベールは脱いでくれてはいないでしょう。まあ、彼女達同様ワインは妖艶でありながらワイン・ラヴァーのはやる気持ちをすり抜けていく、捉えどころのない魅惑的な液体では・・・・・・・・・・・・。
さて、この忙しさは明日の週末へと続けば幸いです。

              SOMMELIER R.IMAMURA