日曜日の臨時営業は、満足いくゲストのお越しには至りませんでしたが、普段お越しいただけていなかった新たなお客様の開拓や、祇園界隈の静けさのなかワインを求めて彷徨われる方には、少なからずの意味もあるのでは。おそらく、今年の最後の桜日和の今宵は何事も無く終わりました。スタッフ全員疲れも見えましたので、早めに店じまいをさせていただき。
さて、今回はワイン業界の気になる情報を。近年の拍車のかかる温暖化の影響で、約５０年後にはボルドーやピエモンテ、カリフォルニア、リオハなど世界の主要ワイン産地の気温は１から４度も上昇する可能性があるらしく害虫の蔓延とぶどう品種の特性が損なわれる可能性が指摘されています。ヨーロッパ諸国では、危険性に懸念を示し会議などがひらかれているようですが今あるワインの常識も時代とともに更に変化していくようです。
また、昨年のヴィンテージ’０５も記録的な天候の望ましさでボルドー、左岸では１９４５、１９８２、２０００、に劣らない偉大な生産年になったようです。確かに、昨年訪問させていただいたシャトーは、ほぼどの生産者も笑顔がこぼれておられたようでした。こんな状況も含めて、私たちの子供や孫の時代はワインに携わる生産者さん、お酒屋さん、ソムリエなどはいったいどうなるのでしょうか？ワイン自体も過去の遺産にならなければ良いのですが・・・・・・・・・。
ＳＯＭＭＥＬＩＥＲ Ｒ．ＩＭＡＭＵＲＡ
