Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

現実的でありながらも忙しく

恐れていた週末は、そんなに慌しくも無く全体的に穏やかに。結果は目指していた通りの数字でしたが、実は大きくプラスを出す気でいたため私はやや残念なこの2日間に。それにしても、今年の3、4月は期待はすかされ、予想していない晩の動きには中々、手を焼いております。そんなこんなの今宵は
・Chateau du Tertre’96 Margaux
・Chateau Talbot’94 St−Julien
・Chateau Calon Segur’98 St−Estephe
・Vosne Romanee’88 J.Confuron Cotetidot
今月のグラスでも使用されている5級のテルトル。オーナーさんが変わる寸前の転換期のこの’96ヴィンテージも、偉大な天候に後押しされ骨太なキャラクターに。円みのある酸に、落ち着いた滑らかなタンニンは淑女を連想させ。
先月は’93ヴィンテージがございましたが今回は’94を。後の’95、’96の響きに押され中々ピンとこられない方も多いかもしれませんが、この’94も幾分落ち着きを持ち始めながらも、まだまだ将来を期待される味わいを。4級格付けとは言えやはりタルボなどリストでも、欠かせないシャトーはポテンシャルの高さを如実に
独立開業され、なかなか上手く飛び立てておられずも、まだまだ諦めずトライされているご常連のムッシュ。なにか応援しなければならないのですが、まだ一度しか伺えていない私は申し訳なく。かつては、ヴァランドローやオーブリオンなども愛でられておられたのですが、軌道に乗るまでは!と落ち着いたボルドーのみでじっと前を見据えておられます。カロン・セギュールの甘苦い味わいは、明日への勇気を与える美酒であったことを願います。
たて続きのムッシュは、今宵はブルゴーニュを。あまり、テロワールを感じさせ難いコトティドのヴィンテージ’88。なにかと、感じるワインではございますがこれはこれで、よく出来たひとつのブルゴーニュだと思います。ある意味の一時代を表現するべくものなのでは・・・・・・・・・・。甘みずっしりの、満腹感が。
さて、明日も休まず4月の臨時営業は致します。少しおだやかかな?

              SOMMELIER R,IMAMURA