Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

続かない出来

昨夜の出来が続かない、恨めしい雨の今宵はワインバーは最も効率の悪い営業に。ご常連のご来店は、カウンターが詰まることは無く、そして途切れることも無く、寂しさが何となく漂う晩でした。ビストロは、逆に効率よくワインバーのいつもの皆様が大人数にてちらほらと。4月らしく、桜見物の雨よけに流れてこられる如く・・・・・・・・・。
さて、今宵は今月のグラス・ワインの評判がよろしいようで。
甲州きいろ香’05 Chateau Mercian
・Shiraz'99 Windowrie Estate
・Meursault'02 Dujac Fils & Pare
・Chambolle Musigny'02 Dujac Fils & Pare
・Chateau De Tertre'96
・Corton En Charlemagne'94 Comte Senard
日本固有のぶどう品種「甲州」最近、新たなアロマが発見されたようで、今回のヴィンテージはキャラクターに、日本酒の吟醸香のようなものが含まれておりアジアン・テイストといった感じか。
4月に使用すべく寝かされた、チェリー・ブロッサムのエチケットが愛らしいシラーズ。ユーカリのニュアンスがある豊満なボディにボトルと中身のキャラクターの違いを。
ネゴシアン・デゥジャックのピカピカのヴィンテージは赤白そろい踏みにて。滑らかな酸が円く上質を約束するムルソー。響きまでもが華やかなシャンボール・ミュジュニー、ラズベリー・ジャムの甘酸っぱさが心地よく新鮮さをも愛でていただきたい。
ボルドーのグラン・ヴァン。5級とは言えヴィンテージ’96のマルゴー村はしなやかな上に熟れたタンニンが存在感を主張します。
ブルゴーニュ、ボーヌの唯一の赤の特級畑コルトン、しかも熟成した’94とは贅沢でしょう。クラッシックな造り手コント・スナールは艶やかな妖艶さをもちますが、外観の色合いと薔薇の花束のようなブーケにも心誘われます。
明日は、晴れて欲しい!

               Sommelier R.Imamura