Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

お誕生日

週明けの今宵は前半から、中だるみはありながらも一人ではケアし切れないバタバタに。ワインバーのカウンターから、テーブルのお席は距離以上の遠さが(実際には2メートルもないのですが)。今宵も、ほとんどがリピータでありご常連の皆様に支えられました。何よりも、宮川町のお姉さんのお誕生日のご利用が嬉しさに。空けられたライン・ナップは
・Chambertin'80 Louis Trapet
・Alfred Gratien Cuvee Paradis
・Corton Bressandes'72 Mommessin
・Chateau Ponte Canet'84
今宵のスタートは、文句なしのグラン・クリュからでした。リスト外からのヴィンテージ’80は、伸びやかなオミアシの彼女が大きなターゲットでかつては、ムートンやラトゥールなどが抜かれておりましたが、ここのところ熟成した少なくとも’80年代前半以前のブルゴーニュに。何本か試されたヴィンテージ’80のブルゴーニュはどれも特上で、今回も悪いはずがなく。官能美漂うブーケに思わず我を忘れるテイスティングに。お連れのムッシュも自称ワイン・ラヴァーで、お会いするたびに引き出しの数が増えており私自身お相手も張りがあります。それにしても、ワイン同様美しさは罪なもので・・・・・・・。
宮川町のお姉さんのなかでも、経験不足な私ですが特筆の方が。今宵のお誕生日にご来店いただけ。いつも可愛がっていただき、またお年も近いこともあり兼ねてよりお返ししたい気持ちが。今宵のオーダーはシャンパーニュでしたので、お選びいただきました。エペルネの一見風変わりなハウスは、以前より落ち着きを持ち、余韻のふくよかさにこれまた女性とダブらせるのはソムリエ病でしょうか?
残しておきたかった、ヴィンテージ’72はこんな機会には、惜しまず使ってしまわないと!難しい生産年とはいえ意外にブルゴーニュは侮れません。モメサンってコルトンもつくってたの?と初体験のかれらのボーヌ・エリア唯一の赤の特級は、予想以上のアロマティックな華やかさに出過ぎた行為でしたが記憶に残る1本だったのでは・・・・・・・。
かつてのスタッフは、転々と職場を変えながら少し落ち着いた様子で。新たな仲間も出来たようで、ここのところ景気は良さそうです。ヴィンテージ’84は流石にどなたにでも、お勧めは致しませんが今宵はお一人’84のマドモワゼルがおられ。イメージしていたより、肉付の良いお利口な5級格付けはタンニンの質も上質で。