Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

流石にまわれない!

雨の日にも関わらず、今宵は久しぶりの繁盛店に。ですが、流石に立ち回り出来ない場面が。ご同伴のゲストの集中に、一般の方々には申し訳ない対応も。そして、本日はカリフォルニアのぺトリュースが
・Caymus Cabernet Sauvignon’99
・Grands Echezeaux’87 George Noellat
・Dominus’85 Christian Moueix
・Belle Epoque Rose’88 Perrier Jouret
深夜3:00からのカリフォルニアは、パンチが一段と強く。若さ漲るカベルネ・ベースのお手本の様なクレーム・ド・カシスが濃厚に。気付けば今夜も4:00を回り・・・・・・・・・。
本日のバーガンディは、1本目をエシェゾーの’02ハーフ・ボトルを一瞬に飲み込まれ。大きなエシェゾーを。造り手的とヴィンテージに於いては、やや小さめながらも偉大な畑は期待に違わぬ仕上がりに。はじけるような若さをも含んだ酸が溌剌と感じられ、ザクロ・ジュースのように生き生きとした存在感と余韻の膨らみに、癒し系の質感を。
カリフォルニアに出向いた、ミスター・ポムロールは以前はエチケットに自画像を描き・・・・・・・。オールド・カリフォルニアはボルドーに比較するとやや早めの足の印象があるものの、このドミナスは妥協は感じ取れませんでした。長めのコルクに意気込みが見て取れ、タンニンは骨太で鳴りを潜める部分は全く無く。プルーンのような果実味を中心にカカオのニュアンスを顕著に。ぺトリュースには、及ばないもののムエックスさんの実力の計り知れなさを。
ついに、想定通りのシャンパーニュが。エミール・ガレエッチング・ボトルが憎い衣装になるベル・エポック。しかも、ロゼ。そして、熟成したヴィンテージ’88。私自身是非ともテイスティングしたかった1本。富永通りのクラブより、ご常連がご依頼を。本日は、卒業式を迎えたホステスさんも多く、随分とこのムッシュは散財されたのでは・・・・・・・。とても、稀少なこの飛び道具は今宵の売り上げにも、止めを刺す一撃に。わざわざ、抜栓に出向いた価値がしっかりと見出せる極上の桜色の、お祝いにはこの上ない華やかさを。特にこのベル・エポックは熟成させてあげないと腰砕けの感が否めずデザインに押し切られてしまいます。
今宵、苦しんでいた今月のワインバーも大逆転に。