Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ボルドー・グラン・ヴァン

7日の火曜日は、昨日とは打って変わってバタバタと追い回されるハメに。嬉しく思いますがケアし切れないご常連のゲストに「息抜きにきているのですが、スタッフの入れ替えは寂しい」との声に難しさを・・・・・・・・。
ですが、それぞれの人生です、新人スタッフにも今迄通り暖かい目でよろしくお願いいたします。
今宵は、バイ・ザ・グラスにてボルドーのグラン・ヴァンが
・Chateau Clerc Milon’99
・Chateau Montrose’99
・Chateau Lafon Rochet’98
・Chateau Rauzan Segla’98
格付けシャトーにしては、若すぎるもののヴィンテージのキャラクターを知る又とない機会では。ムートン所有の5級シャトーは、既に柔らかさも兼ね備え丸みを帯びた外交的なタイプに。
薔薇の咲く丘と言う名からは想像しにくい、何者をも退ける孤高の鋼の様なサンテステフらしい2級のモンローズは、流石の一言。ヴィンテージ的にはやや、落ち着きをも感じさせる作り手が多いもののガッシリとしたタンニンはまだ早すぎた抜栓を考えさせられる、将来が楽しみな1本。
近年、富に力を上げつつある今宵のもうひとつのサンテステフは、4級の格付けらしく硬さのなかにも近づき易さがあり、モンローズとの比較が興味深く。今月のグラス・リストのラフォン・ロシェとモンローズは中々では。
本日のこの4種のワインの中ではダントツに心躍るイメージの通称「シャネル」所有者の名がワインとは別に認知された存在ではございますが、ワイン自体もまるでポイヤックのような力強さの中に繊細なマルゴーのスタイルが含まれる、かつての汚名を返上する2級に恥じない素晴らしい出来では。2ケースのこのローザン・セグラを川を挟んだ私どもと山口さんとで分け合ったのも納得のワインです。
さて、薬が切れ花粉症の症状に苦しみを覚える早朝でした・・・・・・・。

              Sommelier R.Imamura