Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Chateau Palmer’81

昨日とは対照的に、中盤より慌しく感じられた土曜日はワインバーには、らしさがあり。今宵は、ワイン・リストをじっくりと眺められるゲストが2組。基本的には、お好きな方にはまずはしっかりとご覧頂きたく。そのため、お声を掛けていただいたりのアプローチが無い限りは、ゆっくりと待機を。2組は、また対照的なページよりセレクトを
・Pinot Noir’03 Pisoni Estate
・Chateau Palmer’81
カリフォルニアのマニアの方はおられるもので、入手が限られるピゾー二のピノ・ノワールを見つけられました。私どもでも、年間3本ほどの限定入手のこのワインは一般ではかなり珍しいもので、兼ね合いのうえでのオン・リストではございました。おそらく、東京からのゲストもお詳しそうでしたが見つけ切れなかったそうで、今夜が初トライでした。典型的なカリフォルニアのピノと言った感もありますが、豊満さだけでなく洗練されたピュアな果実の甘みがあり、過熟したニュアンスも無くバランスの取れたニュー・ワールドの大切な銘柄のひとつでは・・・・・・・・・・。
マルゴー村の国道沿いの一際優雅な佇まいを見せる3級ではありながらも、シャトー・マルゴーのすぐ後ろを追う特別な造り手。ヴィンテージ’81は兼ねてより抜栓する度に、そろそろピークは下り始めるかな?と感じさせるものの、意外に極端な下降線は描かず逆に、一段とエレガンスを極める状態にも。スー・ボアのブーケを漂わせながらも肉付の良いしなやかな肉体美に
。甘いリキュールの様な味わいは、マルゴー村の特徴のひとつでこのワインをお勧めする最大の要因です。ご夫婦でしっとりとワインバーのテーブルにて楽しまれるお姿は、カウンター越しからも美しい光景では・・・・・・・・。
明日は、ゆっくりと休ませて頂きます。

               Sommelier R.Imamura