Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ふたつのフロアにて

13日の月曜日は、ビストロ・ワインバーにて対照的なゲストのお相手を。19:00ごろよりワインバーにて21:00にはお席を立たれる、定めのあるお三方が。両手に華のムッシュは、最近お越しの度にワインの知識が豊富になられブルゴーニュまで手をだされ。
・Echezeaux’80 Louis Jado
・Savigny Vergelesses La Bataillere'85 
             Arbert Morot
ヴィンテージ’80の祇園のお姉さんお二人は、一段と美しさに磨きをかけておられ、今宵のようなこともあろうと仕入れておいた珍しい1本。ボルドーの評判に、やや難のあるこのヴィンテージもブルゴーニュはどうして中々素晴らしくザクロ・ゼリーのように、つるんとした質感は滑らかで上質なベルガモットのアロマを感じさせ。
ラスト30分の攻防は、バイクの駐禁を避けるために厨房を無人にしたシェフとの戦いにも。時間通りに出し切らなければならないお料理に、最後のペンネゴルゴンゾーラは、お利口で困った時のソムリエの強い見方「アルベール・モロー」を抜栓しながらワインバーのコンロで私自身が鍋を振っておりました。「うーん、中々の出来!」と楽しみながらも最終はシェフの確認を。エシェゾーのコストの4分の1のサヴィニーは、お互いに納得出来る、はつらつとした酸が印象的で。
20:30より満1歳のお嬢を連れたご夫婦はビストロへ。お互いの子供の成長話が楽しみなこちらは、だいたいブルゴーニュボルドーを1本ずつ。
・Clos St Denis’83 Philippe Charlopin
・Chateau Lynch Bages’79
モレ・サン・ドニ村の特級、人気も鰻登りのシャルロパン。先代のヴィンテージだと思われます。若干、波の引きは早い印象のあるこのワインも2本を比較される彼らには、のっけから開きラズベリー・リキュールのトロリとした甘みを。
ラトゥールをもイメージさせる5級の優等生は、ブラック・カラントのアロマもいきいきと。気が付くとトリュフィーなブーケが出来すぎな素晴らしい1本。貸切状態のビストロを自由気ままに、走り回るお嬢にお好きなようにと心より笑顔溢れる今宵でした。

             Sommelier R.Imamura