Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

祇園な日

6日の月曜日は、日にちが変わる頃よりやっと状況も好転し。
ご常連の来店は、ゲストを呼ぶ福の神になりました。深夜1:00にワインバーのカウンターは満席に、そして2組のご常連は偉大なワインを2本づつ
・Chateau Trotanoy’96
・Chateau Pichon Baron’82

・Cuvee Dom Perignon’85 
                 Moet et Chandon
・Barbaresco’83 Gaja
ヴィンテージ’82のプラチナの肝臓を持つ彼女は、1本目はだいたいお連れのムッシュのお好みのメルロー・主体のものを。困ったことに、お勧めしたテルトル・ロトブフ’96がセラーの中で出たがらず、トロタノア’96に。どちらにしても、素晴らしいワインには変わりなく気分的な部分さえケア出来ていれば・・・・・・・・・。
ですが、やはりお好みはメドックの彼女。前座のように飲み干され、グレート・ヴィンテージの2級格付へと。’70年代’80年代の男爵は、良い生産年とは言われながらも驚きまでは導かない出来のものが多く、何度か苦い思いも。とはいえ、’82のポテンシャルは別格でした。甘苦く拡がるストラクチャーは、男性的で、力強く。どっしりとしたプルーンのアロマとともに引き締まるタンニンは孤高の存在感を。
お勧めさせて頂いたものに、高い確率でリピートされる同級生のマリーナ・オーナーは今宵も。
シャンパーニュの代名詞は、’80年代を中心にエノテークではなくオリジナルのストックものを幾つかオンリストしておりました。私好みの酸味が丸く落ち着いた味わいに賛同者も増えております。おかげで残すはヴィンテージ’64のみ。探さなくては、リストのバランスが悪すぎる!
ドン・ペリニヨン同様、エゴの塊のリストのイタリア・ピエモンテのページ。ハイ・プライスの最愛の造り手が、羅列され嫌味なことは承知の上。ですが、無くなりつつあります早いペースで。先日のシングル・ヴィンヤードに比べると、まだまだ暴れておりましたが数分のアイドリング・タイムで化けておりました。やはり、スミレのパフュームを身に纏い。
幸先の良い、意外な仕上がりの2月に嬉しい驚きでした・・・・・・・。

            Sommelier R.Imamura