Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

体調が戻り

26日の木曜日は、体調も戻り狙っていたかのようなゲストが5:30まで。楽しい時間ではありましたが、昨日までの私ではもたなかったのでは?そして、本日も素晴らしいワインが何本か
・Vosne Romanee Les Reigniots'88 A.Pernin Rossin
・Chateau Pichon Laland'85
・Barbaresco'79 Gaja
・Croft Vintage Port'82
ビストロにて、ゲストとのお話に興じてしまい無人のワインバーの状況で。お出迎えも出来なかったのですが、ブルゴーニュの至宝「ヴォーヌ・ロマネ」を。気難しいヴィンテージ’88も、華やいだお二人にはバッカスは微笑みかけており、超トップ・ドメーヌでなくても偉大なワインが見つかる可能性を秘める、この村の特徴では。熟れたイチジクの甘い香りから、黒砂糖の深い余韻まで、一級に余りある内容が。
伯爵婦人は、やはりいつでも優雅に遷ろう品の良さを。凝縮した果実の甘みに、丸みを帯びた酸は、社交界の華のような存在。他のボルドーの’85ヴィンテージと比べても、格段のまとまりが出ておりスタイルの一環性が見て取れます。
最愛の造り手「アンジェロ・ガヤ」やっとのことで、このご常連にもお試し頂けました。ヴィンテージ’79は、彼がなんとか納得いくクオリティまで高めれるようになりはじめた頃で、熟成感も綺麗に出始め、且つアフターのタンニンが心地よく残る、バランスのこの上なくとれた逸品。当然のようにスミレ香がトップ・ノーズから押し寄せ嗅覚を刺激します。中々の状態に、1本目の伯爵婦人が、やや繊細すぎる感覚をも・・・・・・・。とはいえ、1歳になり上手の歩けるようになったお嬢に笑顔、笑顔でした。
異文化交流の祇園のお二人は、憎めない雰囲気を持ち飲み道楽を。グラスにて随分飲まれた挙句、最後はポートに。私も負けじとヴィンテージ・ポートを開けてしまいました。通常のグラハムの40年がきれてしまい、やむなくではあったのですがとても贅沢では。まだまだ、若々しいもののどっしりとしたグラマラスな表情は、今宵最後の1杯には最高だったのでは・・・・・。
とはいえ、ここのところ後一歩の不足が出ており苦しみ中です。明日からの週末に期待したい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

               Sommelier R.Imamura