Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

飲みつくされるガヤ

20日のワインの日は、JC京都会議の波もあり予想通り、後半勝負の慌しい晩に。今宵も20パーセント・オフ・プライスにて素晴らしいコレクションが私の手元より消えていきました。
・Nicolas Feuillatte/Palmes d'Or'92
・Bollinger Grand Anne'83(magunam)
・Chambolle Musigny Les Amoureuses'98 Robert Groffier
・Chateau Pichon Laland'84
・Barbaresco'64 Gaja
・Barbaresco'64 Gaja(magunam)
今宵のコメントの内マグナム・ボトル2本を含む、4本のお支払いをされたムッシュはワインの好みが私と似通っており、お付き合いも順調に長くなり嬉しくもあり、また思い入れも深まる面白い方かと。
パルム・ドールの’92はアカシヤの蜂蜜のアロマが顕著に。ボトルのデザインとはイメージの違う、ふくよかな繊細さに。
今年のハウス・シャンパーニュのボランジェのヴィンテージ’83。先日のハーフ・ボトルの’82の記憶も新しく、ある意味子供のように「全部欲しい!」といった感じでガヤの偉大なヴィンテージ’64のマグナムとともにワインの日価格にて私の手元より・・・・・・・。
恋人たちは、深夜のJCさん達により似つかわしくはないものの、こちらも一気に2本まとめて飲み込まれ。レザムルーズは、ヴォギュエの’99を除いて全てあっと言う間にリストからは消えていきます。魅惑的なブルゴーニュは、下げられたグラスからも力強くラズベリーの香りをたたえておりました。
バースデイ・ヴィンテージの’84の伯爵夫人は、芳醇さには欠けるもののやはりまとまりのある高貴な姿に。段々、お酒に強くなっていく彼に嬉しくも思いましたが、最後はお約束のようにカウンターに沈んで・・・・・・。
これで、私の手に入れたガヤのバルバレスコの’64を全て買い占める形に成ったムッシュには「ガヤのおじ様」の称号を捧げましょう。前回のボトルよりは、元気の漲るタニックな印象が。ですが、リーデルのソムリエ・シリーズのピノ・ノワールのクオリティは段違いで、デキャンタージュとの併用に予想通りの深い深いスミレのアロマが。贅沢この上ない1本なものの、彼が言う通りフランス・ワインに比べればコスト・パフォーマンスの高さに、目を見張ります。マグナムが楽しみで仕方が無い。

             Sommelier R.Imamura