Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

予想通りの挽回

18日の水曜日は、予想通りの挽回が。前半のもたつきが嘘のような中盤以降の伸びでした。今宵も連日のブルゴーニュの彼女が、色々とおっしゃられながらもボトル3本を飲み干されてお席を立たれました。今宵のバーガンディー
・Clos Vougeot'74 Jean Gros
Echezeaux'64 Leon Violland
・Latricieres Chambertin'78 Jean Louis Trapet
熟成された、やや難しいヴィンテージの憧れのドメーヌは、以前試せたボトルとは違う美しき熟成を身に纏い、バランスの取れた角の無いスタイルに何ひとつ文句なく。
’60年代のバーガンディーは、いまや稀少なワインでどこにでもあるはずも無く、出会えることに幸運な印象が。リコルクされた、この安心感たっぷりのヴォーヌ・ロマネのグラン・クリュは当然のように高貴でドライ・ローズのアロマを全身に。これまた、エレガントなことこの上ない1本。
ですが、手ごわき彼女は実を言うと、先の2本にはご納得頂けておらず3本目に賭けておられました。彼女はエレガンスよりも、若干ひねた個性をワインに求められ私自身も解かってはいるものの、そう簡単には。ですが、よかったです抜栓して香りをひろうだけで、はっきりと感じられる麝香の香りは女性が男性に求めるセクシーさかと・・・・・・・・。テイスティングする必要もなく、三度目の正直でした。ほっとする反面、ご自身のお好みを確立しつつある彼女に次回の1本は悩ましく、考えさせられるかと。まあ、これだけ飲まれればおのずと見える部分もおありでしょう。
また、深夜に来ました私の友人にもおすそ分け頂きありがたく、いつもながら感謝の気持ちでいっぱいでございます。
それにしても、ワインとの追いかけっこは今のスタンスでは限りなく、それだけノスタルジーとの出会いかと・・・・・・・・・・。

                        Sommelier R.Imamura