Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’79がなくなる!

26日のクリスマス明けでしたし、期待はしておりませんでした。案の定前半は動きも少なく、予想通りの展開に。ところが後半に大きな動きが、ワインバーのカウンターで先日の’79の祇園のお姉さんが。短いスパンでのご来店にボルドーの’79が2本飲み込まれていきました。 
・Chateau Pichon Laland’79
・Chateau L’Eglise Clinet’79 
前回の男爵に寄り添うように、これも出来すぎたストーリーの伯爵婦人は甘く甘く妖艶に仕上がっており、おそらくご一緒のムッシュは私と同じようにこのマダムとだぶらせていたのでは・・・・・・。知る人ぞ知る、このポムロールのトップシャトーは開けたての酸の強さに圧倒されるもののデキャンタージュ後の熟した果実味にノスタルジーが。口元がおぼつかなくなるマダムに今宵も多量のアルコールを飲み込まれた様子が窺えました。「明日も、また来る!」と言うお言葉に嬉しいもののボルドーの’79が無くなると心配をする心小さなソムリエでした。この日は宮川町のお姉さんも来られており、お連れの男性はリストより上手なセレクトを 
・Chateau Lynch Bages’91 
プライスの兼ね合いもあったのでしょうが好印象のポイヤックのヴィンテージ’91華やかなドライ・ローズのアロマを持ち、タンニンもこなれつつある「倹約家のラトゥール」は数少なくなる、祇園で粋に遊ばれる旦那さんのイメージとも重なり合い・・・・・・。
ちなみに、この日はもう1本お持込のオーパス・ワン’01が。以前「つぶやき」でもお書きしたこの教科書のようなカベルネ・ソーヴィニオンは濃厚な甘味に、おさんかたの飾らない素敵な関係が良く表現されていたのでは。
さて、今宵はロマネ・コンティを立ててあげてから帰るとしましょう。 
              Sommelier R.Imamura