Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

世界NO.1ソムリエ

22日の木曜日は祝前日でしたがビストロが面白い1日だったのでは。前半よりご予約のゲストで、てんやわんやのソムリエ寺林は久し振りに楽しい仕事になったのでしょう。クライマックスは後半に。ビストロに突如ご来店された日本人唯一の世界No.1ソムリエの方が。私は、ワインバーのご常連さんとのやり取りで対応できませんでしたが、どうやらリストより選ばれたのはシャンパーニュの稀少な造り手 
・Jacques Selosse.Blanc de Blancs Brut
オートクチュールのような感覚のこのレアな1本は、1本1本抜栓する度に微妙な味の違いが感じられる若干のスリルは有るものの、楽しみが増すブラン・ド・ブラン。シェリーの様なナッツの香りが鼻腔に届き、ブリオッシュやハチミツのブーケは複雑な熟成感を訴えかけます。もう1本の赤ワインはサンテミリオンの特級を、
・Chateau Beausejour Becot’97 
8月に、このシャトーは訪問させて頂いたのですが、巨大な地下セラーを所有する歴史有る作り手。プライスを考慮に入れてもカリテ・プリな‘さすが!‘と言った感じで・・・・。エレガントに香るバニラやモカのアロマは甘く、まったりとした舌触りで深夜の真也さんにお気に召されていれば幸いです。私以外のスタッフ全員にジャック・セロスを振る舞われ、穏やかな物腰に第一人者の風格も。個人的な意見ですが、この方のおかげで私たちのような若いソムリエも御飯を食べれるようになったと思われます。ですが世間にこの職業を紹介した最大の貢献者も、本日の祇園パニックのタクシーが捕まらない被害をこうむられ、さすがに眠そうでした。それから、ワインバーではブルゴーニュで印象が良かったものが。 
・Corton Clos de la Vigne au Saint’97 
                  Louis Latour 
好みははっきりと分かれるこのドメーヌは、私好みの軟らかい質感のフランボワーズ・リキュールのようで若めのヴィンテージの’97ですら、今が飲み頃を迎えており奥深い特級のポテンシャルが・・・・・。現在5:30を廻りましたタクシーの到着はいつになります? 
                 Sommelier R.Imamura