Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

暖房の風が

22日の火曜日は祝前日でしたが、ワインバーに勢いはなく。やや、縮こまった冬の一晩で。この日はブルゴーニュのグランヴァンではお値打ちプライスの
・Echezeau’98 Mugneret Gibourg
歴史あるこのドメーヌは、女性が仕込む評価に値する造り手。僧侶が描かれたエチケットも印象的で、若めのヴィンテージではあるものの、立ち上がりからアメリカン・チェリーの香りが強く感じられ、丁字、野バラ、スパイスなどの複雑なブーケもすでに持ち合わせております。味わいも、果実の甘味が中心で余韻の細やかなタンニンが心地よく口中を支配します。また、アフターものびやかで、細くしなやかな様は女性が携わるワインのイメージを納得させられます。
ところで、今宵はお一人でのご来店の方が幾人かおられましたが、比較的カウンターの端を選ばれがちです、ここのところ暖房をおつけする時間も多く、お話しのお相手をさせていただく私共に、この風が直撃するのです。特に目にあたると非常に
睡魔に襲われ、微妙な表情になることもございます。この夜も、ゆっくりとした状況では、こんな意外な葛藤とも戦っておりました。
さて、明日は祝日。祇園は閑散とするものですが、賑やかな季節とはいかないものでしょうか?

Sommelier R.Imamura