Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ワイン会の夜

20日のワインの日は、ワインバーはワイン会で会がはねても意外なゲストが次々
と。日曜日の営業としては、ビストロも良い結果にここにも年末らしさが。
本日のワイン会はルイ・ラトゥール社のコルトン、シャンベルタンを中心に’70
年代へと遡る贅沢な内容。今回の印象は2つの特級の状態に明暗が。
・Chambertin Cuvee Heritiers Latour’76
・Chateau Corton Grancey’71
ニュイにも所有する高貴な畑は’76ヴィンテージも、大きな期待を寄せていたものの進みすぎた熟成香が、鼻に残り酸のウエイトが大きく、少し残念な状態に。
かたや、樹齢の高いブドウの樹からのみ仕込まれるコルトン・グランセは、突き抜ける透明感と鮮やかなルビーでバイオレットの香りもふくよかに嗅覚を包み込む、
奥に奥にと潜む甘味に瞑そうを覚える前回同様の上質な1本。
 
この日は他にもブルゴーニュの銘酒がいくつか、
・Vosne Romanee’95 E.Rouget
・Mazy Chambertin’86 A.Rousseau
どちらもアペラシオンを代表するドメーヌ。あのアンリ・ジャイエの甥っ子のルジェはACでもレベルの違いを見せつける特別な男、熟したザクロとダージリンのアロマは引き込まれるパフュームで。ついに、シャンベルタンの大御所が。アルマン
・ルソーはソムリエとて憧れのドメーヌ、マジとはいえこちらも正真正銘のグラン
・クリュ。ヴィンテージ’86はルイラトゥールの靄を晴らす肉付きの良い、祇園
お姉さんの休日を華やかに彩る深夜の1本。香りは、ややクローズしているものの
味わいに複雑なほうじ茶、ペリグーソース、苺のコンポートなど奥深い逸品。やはり、その土地の専門の職人は心得た滋味深い男酒を仕込んでおりました。
さて、明日からは月末この勢いで今月も昨年の数字を塗り替えたいものです。

Sommelier R.Imamura