Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

オフヴィンテージ

11日の金曜日は大雨のためか、後半にエアーポケットが。前半はビストロ、ワインバーともに、お席は満席でこの時間に本日の売り上げの大半が。
この日は今月の特集のボルドーのオールドヴィンテージが数本。
・Chateau Montrose’83
・Chateau Mouton Rothschild’80
・Chateau Gruaud Larose’77
・Gevrey Chambertin’83 Druhin Larose
’83ヴィンテージのモンローズとブルゴーニュは御常連のドクターが。この2本はどちら様にお出ししても十分に満足いただける、この上なく美しい熟成を。これに反して本日は明暗がはっきりと・・・・・。ヴィンテージ’80’77は、とにかく難しい。お生まれ年とゆう方には、この上ない機会とお勧めいたしますが、何の兼ね合いもない方には、あまりお勧めいたしません。とはいえ、こんな年でも五大シャトーの一角ムートンはヴィンテージのキャラクターを顕著に表しながらも、
彼等らしくスパイシーな香りを放ち、線の細い、か弱さをイメージさせながらも力
いっぱいプライドを誇示しておりました。(バースデイのレディには、少しいじめられましたが)
もうひとつの数字的には語呂はいいものの、ワインの世界ではあまり、大きな印象のない’77はこちらも2級のグランヴァン。以前扱った際はかなり力を落とし、
やはりこのあたりのオフヴィンテージはトップのトップしか扱えないと、思ってしまったことが。ですが、比較的ご自身が世界の中心といったイメージすら感じさせるマダムは、やはり引きが良く今回は見直してしまった最高の状態の王のワイン。
あと、意外にもジェネリックのドルーアン・ラローズは予想以上に個性的でゲスト
のほうからグラス対応がボトルになった1本。トップノーズにクール系のハーブの
香りが立ちのぼり、ざらつくタンニンもまとまりのある甘味とともに上質な紅茶を
イメージさせました。
さて、明日も忙しくなることを楽しみに・・・・・・・・・。

Sommelier R.Imamura