Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

フランスのつぶやき 8月30日

この日が実質的な最終日。ジロンド河を渡りサンテミリオンへと。ジェフリーデイヴィスさんのコネクションにて、
・シャトー ボーセジュール ベコ
・シャトー ジョアナン ベコ
同経営の2つのこのシャトーは、今までどちらもグラスワイン、ワインリストで利用した素晴らしいメルロー。特にお嬢さんの活躍する、ジョアナン ベコのコストパフォーマンスの高さは目を見張り、女性ならではの感性の光る興味有るワインであることに、間違い有りませんでした。
ルシア、2軒目はよく言われるガレージワインのサイズの、最近ワイン雑誌にも載り、人気、価格が上昇した造り手、今までのボルドーのシャトーとは違い、明らかにサイズが小さく、これまた良い勉強になる造り手かと。ただオーナーさんは、私共のガレージワインと言う表現に、若干気分を害されたかも・・・。通訳の高橋さんも困っておられましたが、味わいはやはりモダンなもので・・・。
次は、シャトー アンジェリュス。ソムリエ奥野君の大好きなシャトーだったらしく、少し興奮気味で。エチケットに描かれた鐘の音を奏でる教会を見上げる畑があり、ちょうど3つの教会の鐘の音が一点に集まる、特別な畑に連れていっていただけ、私の疑問も解決いたしました。
最後はシャトー オーゾンヌ。サンテミリオンのツートップの一つ、オーゾンヌ。こんなシャトーのオファーをアテンドしてくれた西村さんには頭があがりません。とても小高い丘の上に位置するこのシャトーは、来る者を拒む厳格な印象をも持ち、ここもまたメドックのシャトーとは違い、広大な地下セラーを所有する、ローマ時代の詩人、アウソニウスとの関係もある、歴史有るシャトー。良い思い出になりました。こちらのシャトーの中庭で、ソムリエ寺林とシェフ紺野が蜂に刺されたのは、これまた一つの思い出かと・・・。
この後、アポイントが取れなかったポムロールの怪物、シャトー ペトリュースの畑にて、フランス研修の最後の見学になりました。
この晩は、世界遺産サンテミリオンの街ではなく、ボルドーに戻り、ビストロ デュ ソムリエ
にて、
・ランソン ノーブル キュヴェ‘89
・シャトー ラヴィル オーブリオン‘84
・シャトー オーバージュ リベラル‘82
を飲み尽くし、私はまたもや生牡蠣を食し、最後の晩も、モンテクリスト紫煙をあげておりました。

 Sommelier R.Imamura