２４日の金曜日は、御常連の皆様に“どうしたの”と言われてしまうほどパラパラとゲストが来店される印象でした。
本日は
・Ｃｈａｔｅａｕ Ｌｅｏｖｉｌｌｅ Ｌａｓ Ｃａｓｅｓ‘７６
サンジュリアン２級格付けのこのシャトーは、誰もが認めるスーパーセカンド。安定した品質と長いシャトーの歴史は、ソムリエならずとも憧れのワインの一つです。また地理的にもポイヤックのシャトーラトゥールに隣接しており、このことからもラスカーズがサンジュリアンのバランスの中にラトゥールのような力強さと、優雅さを兼ね備えている点が理解できます。‘７６ヴィンテージは難しい７０年代の中でも評価できるヴィンテージの一つで、抜栓直後より香るトリュフの高貴な熟成香と、まだまだ若さをも感じさせるカシスの香りの中に、しおれたバラの香りが相まり、複雑であり、また官能的でした。
それから本日はブショネが一本発見されました。二本のみの入荷のワインでしたが、二本とも奥野ソムリエが扱った事もあり、一本目はいかがなものか解りませんが、今夜のものは酷く、テイスティンググラスの中の液体は、良さも持ち合わせているものの、評価してあげるスタートラインには立つことの出来ない、かわいそうなワインになっておりました。ブショネの特徴を知ることはソムリエとして大切なことかと・・・。
Sommelier R.Imamura
