１８日、金曜日は三連休の前日にも関わらず私共は期待はずれの結果でしたが、バロンフィリップの特別なカリフォルニアワイン、オーパス ワン‘８８がご注文頂けました。作品第一番という名のこのワインは、カリフォルニアのロバート モンダヴィとボルドーのフィリップ男爵の夢が詰まったストーリー溢れる一本です。
‘８８ヴィンテージはボルドーの赤ワインと比較すると予想通り、熟成は進んでおり、ザクロを煮詰めたような香りが拡がり、とても甘みが引き立てられた味わいで、酸は優しく包み、こなれておりました。タンニンも既に溶け込んでおり、余韻へのつながりは穏やかで、全体的にエレガントなワインという印象を今回も感じました。以前‘８５ヴィンテージと‘８７ヴィンテージを扱う機会がございましたが、こちらも両方ともしなやかで、近年のオーパス ワンとはあまりイメージが結びつかない気がします。ただ、カリフォルニアのワインでヨーロッパのワインに通じるフィネスを感じさせるこの造りは、やはり上手だと思わせられます。
さて、明日より三連休の方もおられること、グラス一杯でも傾けにお越し頂ければ幸いです。
Sommelier R.Imamura
