Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Gewurztraminer‘85

25日、木曜日はビストロでムートンの75年がご注文いただけたりと、世間のお給料日がかいまみれる日になりました。ただワインバーはあまり喜ばしい状況ではございませんでした。それでも御常連さんのご注文いただいたアルザス トリンバックのゲヴュルツトラミネール セニュール ド リボピエール‘85は素晴らしかった。1620年代より代々引き継がれるドメーヌで残留糖分を嫌う造り手です。彼らのワインは全体的にクリーンで嫌な甘みを感じさせません。またこのリボピエールは若干控えめな印象ではありながらも、ドライな部分と熟成による奥深い甘みが混在し、約20年を経た今現在も口の中をぽんぽんと飛び回るイメージでもありました。真価を発揮するには少々時間を要しましたが、落ち着いた状態は威風堂々とし、改めて戦中は混戦の舞台となったアルザスのポテンシャルの高い造り手に感銘を受けました。これからの季節、お体をあたためる甘めのアルザスやソーテルヌなどもおもしろいかと思います。ご興味お持ちの方はぜひトライしてみて下さい。

 Sommelier R.Imamura