Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Lalande‘64

13日、日曜日はビストロ、ワインバー共に忙しく、週末の賑やかさがございました。本日はこれまたお生まれ年のヴィンテージがお試しいただけ、熟成のすばらしさを感じさせられました。
・Ch.Pichon Lalande‘64正式にはシャトー・ピション ロングヴィル コンテス ド ラランドという名称なのですが、とても官能的で、膨らみとシルキーさを持っており、繊細、バランスのよさ、メリハリのよさ・・・など列挙にいとまがないボルドーのトップシャトーです。またピションは長期熟成型で、この‘64も瓶内での熟成ぶりは素晴らしく、カシスやシナモン、なめし皮のニュアンスはとても芳醇でした。また味わいもすでにリキュールからジュースの様に進んでおり、とてもきれいに身体に流れこんでいきました。またこのシャトーは、1860年以前は、シャトー・ピション ロングヴィル バロンというシャトーと一つであったのですが、金銭問題などのため、この時期より二つに分割されたワインで、バロンとコンテスとして生産されるようになりました。いうまでもなく男爵と伯爵夫人のキャラクターの違いは、私共ソムリエにとっても非常に興味深いものではあります・・・。

 Sommelier R.Imamura