Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’03’03’88

本日のお昼間は次男と少しだけの買出しに。今月も今宵で終了なのですが、厳しき資金繰りになってしまったな・・・・。家族とワイン商さんにしばし お待ちいただく結果になるかなあ?の問題の1月の戦いに終わりそうな。ですがですが、今宵は意外な展開もあるかもしれないので。
で昨夜の やはりの学会流れは
・Bugia’03 Bi Bi Graetz
・Pinot Noir’88 Drouhin Oregon
・Chambolle Musigny Les Amoureuses’03 Robert Groffier Pere & Fils

有り難い限りの京都での学会に相成ったような。どちらさまも 今宵はそんな展開だったのかもしれませんが、重なってしまい東京からの大切な顧客の方のお席が確保出来なかったことが唯一のとてもとても残念な・・・・・。
前半から意外な感じではありましたが、久々のボトルでボランジェが。しかも2本もお飲みいただける方は非常に稀有な。まま、それでも4時間はおられたからな。
珍しくおひとりで。まま、お時間に間が開かれたからですが こう言った形のご利用も非常に嬉しくも。まま、結果こんな形で一昨日のように男性陣しかお越しいただけない晩が増えても行くのです。
実は初体験のこのグラーツの白ワインでした。おそらくはシャルドネかな?大分熟成感が溢れておりましたが、好みの味わいです。かなりモダンな仕上がりに、トスカーナの造り手も大きく進化していることを感じさせる上質なキュヴェ。
ワイン好きの先生方のお越しにカウンターは華やぐのですが、ややお狭くも感じさせてしまう 一瞬で。カリフォルニアのピノ・ノワールのご指定でしたので、リストの中では幾分限られますが オレゴンながらも熟成した逸品に目が向かれ。
未だに若さすらも感じさせる ドルーアンオレゴンで仕込む上質なものですが、やはりブルゴーニュのそれとは当然ながら異なります。甘くエキス分の濃い 果実の塊に これはこれで理解出来るカテゴリーかな。
お越しいただけるのは非常に。先の晩にも つぶやき させていただいたグルメ・バイブルなるものを作成されるドクターからのお電話に驚きもありましたが、お選びいただけたことにも面白味も。若干の裏話もありましたが、ままこれは伏せておくべき内容でも。
ワインは、中々考え付かないものですが ふとおっしゃられたグロフィエとの台詞に。若い手持ちしかないものの 極上の1本がフライングで2月のお勧めの中に。
当然ながらも人気の造り手だけに、おそらくは市場でもかなりの高騰を。提示させていただいた価格は、かなりかなりのものだったのでは?まま、それ以上に この’03は焼けた年ながらも オールド一辺倒の僕に これまた感銘を。ドメーヌ・ルロワの’04やヴォギュエのアムルーズ’00に若いブルゴーニュも避けてばかりではいられなくもの現在でもありますが このグロフィエも遂に。それでも正規で10年ほど前に購入したものだろうから。でも考えてみれば、若いとは言え もう10年は優にのヴィンテージか。
プルミエの格付けながらも明らかに ステージの違う味わいが余韻にひしひしと。これは飲んでみないと解らないのが残念なところなのですが、やはりブルゴーニュには そんな存在が幾つかいいるものです。熟し切った果実が収穫されたことが はっきりと解る味わいに酸も既に円く完熟で。その後に 後から後から押し寄せる 優雅な余韻の味わいは 表面だけをとりつくろったボトルからは見て取れないこれもまた特別なブルゴーニュの恋人たち。

               Sommelier R.Imamura